北陸を中心にスーパーマーケットを直営する他、食品卸売業も行うアルビス【7475】は、大手総合商社の三菱商事【8058】を成長戦略のパートナーとして位置づけ、包括的業務提携契約書及び資本提携協議の開始に関する契約書を締結すると発表した。
アルビスは、昭和43年に食品スーパーマーケット向け卸売事業会社として創業、平成4年に食品スーパーマーケット事業に進出して以来、事業成長を牽引する店舗拡大に注力し、現在では54店舗を展開する北陸地域で最大手の食品スーパーマーケットに成長した。現在は、企業成長を実現すべく、主要な事業基盤の刷新および強化に加えて市場創造への挑戦に取り組んでいる。
一方三菱商事は、中期経営戦略の中で、食品小売をはじめ非資源分野への成長投資を加速する事としており、食品スーパーマーケット事業についても全国の有力企業と関係を強化、企業同士の連携を図ると共に三菱商事グループ企業の機能や共通基盤の提供を通じて、食品スーパーマーケット事業の成長と地方創生への貢献を目指している。
両社は、食品スーパーマーケットが地域の食文化と生活基盤を支える必要不可欠かつ社会的意義の高い事業である事を共通認識し、少子高齢化や生活スタイルといった社会環境の変化に積極的に対応すると共に、地方創生を旗印に他地域の食品スーパーマーケットおよび他の食品リテイル業態との連携も視野に、食品産業全体にわたる構造的な革新を図る事で、各事業の競争力や企業価値向上を目指す旨に合意、今回の提携に至ったもの。
包括的業務提携として、食品リテイル分野、新市場分野、顧客サービス分野、商品調達・開発力強化、物流基盤の強化などで事業連携していく。
資本提携については、三菱商事によるアルビスへの出資比率の引き上げについて、今後協議を開始する。