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三菱重工、船用ディーゼルエンジン事業統合へ 機動的かつ柔軟な事業運営体制を確立

総合重機メーカーの三菱重工業(以下「三菱重工」)【7011】、三菱重工の完全子会社である三菱重工舶用機械エンジン(以下「MHI-MME」)及び神戸発動機(以下「神発」)【6016】は、MHI-MME及び神発の舶用ディーゼルエンジン事業の事業統合に向けた具体的検討を進めることに関する基本合意書を締結したと発表した。

三菱重工は、独自技術による自主開発舶用ディーゼルエンジン(以下「UEエンジン」)を1955年に初出荷して以来、開発・設計・ライセンス・製造・販売・サービス一貫体制で60年にわたり発展を続け、国内唯一のエンジンライセンスを保有するエンジンメーカーとして、顧客から高い評価を受けてきた。2013年10月に、事業会社としてMHI-MMEが発足して以降は、開発・設計・ライセンス及びアフターサービスに特化し、高付加価値ビジネスモデルの構築を目指して事業展開してきた。また、神発は、1957年に三菱重工との間で技術提携契約を締結し、UEエンジン製造の専業メ ーカーとして、2,000台超の舶用ディーゼルエンジンを製造・販売してきた。3社は、従来からのライセンサー(三菱重工・MHI-MME)/ライセンシー(神発)の関係により、事業面で相互補完を行いつつ、各々が事業の発展に努めてきた。

今回、3社は、上記の協業関係を更に深化・発展させることを目的として、具体的にはライセンサー事業(開発・設計・サービス)とライセンシー事業(製造・販売・サービス)を垂直統合することにより、バリューチェーンの上流から下流まで一気通貫の業務プロセスを有する舶用ディーゼルエンジン専業メーカーとして、機動的かつ柔軟な事業運営体制を確立させることが、UEエンジン事業の持続的成長発展に不可欠であるとの共通認識のもと、基本合意書の締結に至ったもの。

今後、3社は、三菱重工の従来と変わらぬ高度な技術支援、MHI-MMEが有するライセンサーとしての高付加価値ビジネスモデル、並びに神発が有する低コストものづくりビジネスモデルの融合を目的とした事業統合により、UEライセンシー各社との更なる強固な関係を築きつつ、開発から設計・製造・販売・サービスまでを日本で一貫して行うことができる、「日の丸舶用ディーゼルエンジン」の伸長発展、更にはグローバルライセンサーとしての飛躍を目指すべく、本事業統合実現に向けて、詳細な検討と協議を進めていく考え。

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