アサヒビール、アサヒ飲料などアサヒグループの純粋持株会社であるアサヒグループホールディングス(以下「アサヒグループHD」)【2502】は、飲料、食品、調味料の大手総合メーカーのカゴメ【2811】が実施する自己株式の公開買付けに、アサヒグループHDが保有するカゴメ普通株式の全部を応募することを決議したと発表した。売却予定の総額は24610百万円。
アサヒグループHDとカゴメは、平成19年2月に、「食と健康」を事業領域とする両社が相互のグループ事業においてサプライチェーン全般にわたり広範な協力関係を結ぶことで合意、資本・業務提携契約を締結した。以来、酒類・飲料事業における共同開発商品の上市をはじめ、研究開発・調達・生産・販売・サービスといった事業活動全般で協働取組みを推進することにより、相互の企業価値の向上において成果をあげてきた。
一方でアサヒグループHDは、中期経営方針の重点課題に「稼ぐ力の強化」「資産・資本効率の向上」を掲げ、企業価値向上経営の更なる深化に取り組んでいる。そうした戦略の一環として、業務・資本提携のあり方に関してカゴメと協議を重ねた結果、今後は資本提携がなくとも良好な協力関係が維持できると両社で判断、資本提携を解消するもの。
なお、この公開買付けが成立し、公開買付けへの応募によりアサヒグループHDが保有するカゴメ普通株式の全てを売却した場合も、カゴメとは引き続き業務提携関係を継続していく予定だという。