国内外において各種Eコマース事業を手掛けるグループの持株会社であるBEENOS【3328】は、100%子会社で新興国のスタートアップ企業に投資を行うシンガポールのBEENOS Asia Pte, Ltd.が、インド最大級の在宅健康診断マーケットプレイス「Healthians(ヘルシアン)」を運営するExpedient Healthcare Marketing Pvt. Ltdに対して出資を行ったと発表した。
インドでは、病院や検査施設が慢性的に不足しており、検査価格も高価格なため定期的に検査を受ける人はほとんどいないと言われている。
「Healthians」は、この社会的な問題を解決すべく2015年2月に立ち上げられた。 利用者が検査の予約を申し込むと、専門検査員が指定日時に来て血液採取等を行い、「Healthians」の提携する検査施設に検体が送られる。検査結果は当日中にもオンライン上で確認することが可能となっている。「Healthians」はプラットフォーム上で複数の検査施設と連携することで、クオリティの高い検診プログラムを安価で提供。現在のサービス提供地域はまだデリー首都圏のみだが、1ヶ月あたり3万件以上の検査サンプルを集める。今後は展開地域を拡大、連携検査施設の増加を図り、2018年までには1ヶ月あたり 50万件以上の検査実績を目指している。
BEENOSは、インドのインターネット市場の成長を、ネクスト・チャイナ(次の中国)の最有力市場と捉え、人口の増加を背景とした今後の市場急成長の可能性に注目してきた。特に、Eコマース市場の中核となる総合マーケットプレイスとオンライン決済の分野を主軸とした投資活動を行っているが、インドにおいては市場の大きな領域である自動車、不動産、ファッション分野などマーケットプレイスが細分化された専門マーケットプレイスへも投資の対象を広げている。
今回、BEENOSは、「Healthians」が専門性の高いヘルスケア領域でのプラットフォームサービスであることに加え、急激に人口が増加するインドにおける成長性を見込み、投資を決定したもの。