紳士・婦人服及び関連洋品雑貨の販売を手掛けるタカキュー【8166】は、ダイエーとの間で、ダイエーのビッグサイズの紳士衣料専門店「グランバック」事業(以下「グランバック」)の一部を承継することにつき協議をすすめてきたが、対象事業を吸収分割の方法により承継するため、両社間で吸収分割契約を締結したと発表した。
タカキューは、メンズファッションやヤングカジュアル等のファッション専門店を全国に展開している。また、タカキューが持分法適用会社であるイオンの完全子会社であるダイエーは、首都圏と京阪神地域で、強みである食を基軸とした食品スーパーマーケット事業を展開している。
本分割は、ダイエーでは同社の構造改革・選択と集中の一環として、またタカキューでは紳士衣料事業の強化策として、検討を開始したもの。
グランバックは大きいサイズの男性がビジネス・カジュアル・フォーマルなど幅広い品揃えと豊富なサイズバリエーションの中からコーディネイトを楽しめる専門店で、商品構成、営業ス タイルともタカキューとは親和性が高く、共にメンズファションを展開しているものの、それぞれ得意とするマーケットが異なり補完性があることから、対象事業の承継により、タカキューはこれまで以上に幅広いマーケット対応が可能となる。
さらに、グランバックの商品企画・調達、物流、販促、eコマース事業等、タカキューの事業インフラを活用することにより、スケールメリットやコストシナジー等の相乗効果が見込め、また、新たな出店など事業の拡大により、タカキューの企業価値の向上に資するものと判断し、2016年7月19日に基本合意書の締結に至ったもの。