土木・建築・運輸 事業関連のコンピュータソフトウェア開発・販売・メンテナンスを手掛けるコンピュータシステム研究所(以下「CST」)とドイツのCADベンダーであるGraebert社は日本でのDWG互換CAD事業のさらなる強化を図るため、合弁会社「株式会社グレバートジャパン」を設立すると発表した。
2016年10月12日、ドイツ・ベルリンで開催されたGraebert社の年次総会にて、Graebert社とCSTの両社は、これまでのDWG互換CAD事業の協業関係を拡充するべく、合弁会社設立に関する契約を締結した。
CSTは2013年に子会社として「株式会社ジェイドラフ」を設立し、Graebert社のCADエンジン「ARES」を使用したDWG互換CAD「JDraf(ジェイドラフ)」の販売を開始した。JDrafは日本国内特有の要望に積極的に応え、リリース3年で日本の主要な互換CADソリューションのひとつとなり、国内では大手ゼネコンを含む、数千の会社に導入されている。今後、国内ではCADのモバイル活用・クラウド活用の需要増加が見込まれている。
これに対しGraebert社が有する互換CADのマルチプラットフォーム技術(デスクトップ・モバイル・クラウド)は必須であり、さらなる互換CAD事業拡大を図るために、合弁会社設立に至ったもの。
今回の合弁会社は、CSTの完全子会社である「株式会社ジェイドラフ」を「株式会社グレバートジャパン」に社名変更し、CSTが50%、Graebert社が50%を出資する。これにより「株式会社グレバートジャパン」は日本国内によるARES CADの独占的販売権をもつ会社となる。