「すき家」等の各種外食チェーン、「マルヤ」等の各種スーパーマーケット等を傘下に持つ持株会社のゼンショーホールディングス(以下「ゼンショーHD」)【7550】は、子会社で食品小売事業を統括する日本リテールホールディングスが、食品スーパーマーケット運営のフジタコーポレーションの株式を取得し、子会社化すると発表した。なお、取得価額は12429 百万円。
ゼンショーグループは、フード業を幅広く展開、独自のシステムであるMMD(マス・マーチャンダイジング)システムを構築し、原材料の調達から製造・加工、物流、販売までの全過程を自社で管理することで、安全性の確保を継続するとともに、業容の拡大とグループシナジーの追求を図ってきた。
また、MMDシステムの構築を更に進めていくうえで、より多くの商品提供チャネルの展開が不可欠と考え、2012年11月のマルヤのM&Aを皮切りに、外食事業で培ってきたMMDシステムを基盤とする食材の調達力、商品開発力や店舗運営ノウハウ等を最大限活用し、食品小売事業の業容拡大に取り組んでいる。現在、関東圏を中心に食品スーパーマーケット「マルヤ」、「マルエイ」、「尾張屋」及び青果販売店「ユナイテッドベジーズ」等を約100店舗を展開している。
一方フジタコーポレーションは、群馬県を中心に食品スーパーマーケット「フジマート」、「アバンセ」、「マルシェ」及び惣菜専門店「でりしゃす」を計44店舗展開、その店舗網はゼンショーグループの食品小売店舗網と地理的補完関係にある。
今回の株式取得により、商品開発、食材調達、物流、店舗運営、店舗立地開発等の各分野において相乗効果が期待でき、ゼンショーグループの食品小売事業のさらなる競争力向上を実現できると判断したもの。