総合物流企業の鴻池運輸【9025】は、J.Transport Co.,Ltd(以下「JTC」)と Land Transport Co.,Ltd(以下「LTC」)、鴻池運輸が49%出資する非連結子会社の KONOIKE-SOTUS VENTURE CO., LTD.と共同で、タイに合弁会社「Konoike J.Transport (Thailand) Co.,Ltd.」を設立すると発表した。
鴻池運輸は、成長戦略の1つであるグローバル展開の一環として、アジア諸国・北中米を中心とした事業基盤の強化を図っており、「フォワーディング」、「食品定温物流」、「プラント・エンジニアリング」、「アパレル物流」、「化学品定温保管」など、その国の状況に応じた高品質・高付加価値の幅広いサービスの提供に取り組んでいる。
タイにおいては、自動車産業の集積地かつGMS(大メコン経済圏)の中心地であることから、エンジニアリングや保全業務、鋼材物流の需要が高い状況で推移すると見込んでいる。
この需要を捉え、鴻池運輸が国内鉄鋼事業で培ってきた鋼材等重量物輸送業務を展開、又、将来的にエンジニアリング・保全業務をはじめとする各種工程の請負業務の橋頭堡として、今回、タイに合弁会社を設立する。
JTC、LTCは、鋼板や建設用資材等の運搬業務を行っており、両社と共同で合弁会社を設立することで、両社の持つ鋼材輸送のノウハウと、鴻池運輸が積み上げた幅広い分野でのノウハウを融合することで、より高品質かつ複合的なサービスを提供することが可能になると判断したもの。
今後は、KONOIKE ASIA(THAILAND)CO.,LTD.のフォワーディング事業と、今回設立の合弁会社及びKONOIKE COOL LOGISTICS(THAILAND)CO.,LTD.のロジスティクス事業を組み合わせ、タイ国内における様々なニーズに応じたサービスを提供するとともに、グループネットワークを活かしたグローバルな業務展開を推進する考え。