研究用機能性蛍光プローブ(最初は無色透明であるが、ある特定の標的分子と反応することでその構造が変化して、強い蛍光を発したり、蛍光の色調が変化したりする機能性分子の総称)の製造・販売、受託合成および機能性蛍光プローブによるがんの外科手術向けナビゲーションドラッグの開発に取り組む五稜化薬は、ユニバーサルマテリアルズインキュベーター、東京大学エッジキャピタル、北海道ベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタル、QBキャピタル、他数社を引受先とする第三者割当増資を実施したと発表した。この増資による調達金額は、総額約12億円。
五稜化薬は、東京大学の浦野泰照教授が開発した機能性蛍光プローブ技術を活用し、主にバイオ分野で利用される研究用試薬の製造・販売を行っている。
五稜化薬は、同技術を応用し、ほぼ無色透明・無蛍光の蛍光プローブをヒト組織片に噴霧すると、数分でがん組織のみを選択的に光らせる世界初の新製品を開発・製造し、がんの外科的手術の際に活用するナビゲーションドラッグ事業を加速したい考え。