コンピュータアプリケーション開発を手掛けるエムケイシステム【3910】は、ビジネスネットコーポレーションの株式を取得し、子会社化すると発表した。なお、取得価額は約576百万円。
ビジネスネットコーポレーションは大手企業の人事総務部門に対し、業務プロセスに着目したコンサルテーションを行い、業務の効率化に資するフロントシステムを、顧客ごとにカスタマイズし開発、提供している。同社の提供する「人財CuBe」は、目標管理、人事考課などを中心に人材の採用から、その後の評価、育成、異動など、人事に関わる様々なプロセスにおいて従業員と人事部門を結ぶシステムである。また、勤怠管理や人事諸届などのプロセスをシステム化する「就業CuBe」、稟議申請や承認ワークフローなどを効率化する「申請CuBe」、立替交通費などの精算プロセスを効率化する「精算CuBe」などを提供している。
一方、エムケイシステムは社会保険、労働保険に関する業務支援ソフト「社労夢」シリーズを、1,800を超える社会保険労務士事務所を中心にクラウドサービスで提供しており、一般企業の人事総務部門にも同様のサービスとして「社労夢Company Edition」、「社労夢Company Edition Lite」の提供を開始している。
両社は共に人事総務関連業務の効率化に資する業務支援ソフトを開発、提供しているものの、製品・サービスの領域は異なっている。また、大企業マーケットに強みを持つビジネスネットコーポレーションと、クラウドサービスに強みを持つエムケイシステムとの、営業、開発、サービス提供に関するノウハウを共有、補完することで、エムケイシステムグループとして、より大き な付加価値を提供できると考え、ビジネスネットコーポレーションの株式を取得する もの。