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電通、米国のオーディエンスデータ・マネジメント会社の全株式取得へ

広告大手の電通【4324】の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、米国のオーディエンスデータ・マネジメント会社「Accordant Media, LLC」(以下「アコーダント・メディア社」)の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意したと発表した。

2010年に設立されたアコーダント・メディア社は、膨大なデータ処理が必要となる運用型デジタル広告の最適化を自動的に行うビジネスに強みを持っている。同社独自のオーディエンス・ターゲティング・システム(Accordant ATSTM)は、顧客企業が保有するデータ(第1者データ)、同社に集積された各社のデータ(第2者データ)、外部データ(第3者データ)の3つを統合する機能を有しており、ディスプレー/モバイル/動画/SNS/Eメールなど各種デジタル媒体における運用型広告のクロスチャネル化を効率的に行う。また、その効果分析や検証を行うプラットフォームでは、24時間いつでも結果報告が可能となっている。

米国のディスプレー広告市場は、2016年の221億ドル規模から2017年には24.3%増の275億ドルとなり、また、全デジタル広告費に占める運用型広告の割合も、2017年には72%に達するという予測があるなど、アコーダント・メディア社が強みとする領域の市場は加速度的にに伸びていくことが期待されている。

株式取得後、電通はアコーダント・メディア社を、電通グループでデータを有機的に結び付け、デジタル広告をより正確なターゲットに、よりタイムリーに届けるトレーディングデスク・サービスを提供しているAmnet(アムネット:世界42カ国市場でビジネス展開)と統合させる予定。今後、新生Amnetは、米国に展開するグループ各社と連携しながら、シナジーの創出を目指す考え。

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