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ヤマトHD、マレーシアのクロスボーダー陸上幹線輸送会社を買収 アジア戦略を加速

宅配業などを手掛けるグループの持株会社であるヤマトホールディングス(以下「ヤマトHD」)【9064】は、東南アジア地域統括会社のYAMATO ASIA PTE.LTD.(以下「YA」)が、マレーシアを本拠地とするクロスボーダー陸上幹線輸送事業者OTLグループと、OTLグループのCKE Transport Agency Sdn.Bhd.(以下「CKE」)とOverland Total Logistic Services(M)Sdn.Bhd.(以下「OTL(MY)」)およびOverland Total Logistics(Thailand) Co.,Ltd.(以下「OTL(TH)」)の3社の株式取得およびベトナム事業の取得に関して合意したと発表した。

現在、東南アジアの市場は、TPPの大筋合意やAECの発足により、各国の市場の活性化はもちろん、域内のクロスボーダー物流も拡大。ヤマトグループは、2010年からシンガポール・上海・香港・マレーシアの各地で宅急便サービスを展開し、各国での事業を拡大してきたが、国際複合輸送サービスは、日本を中心とした航空輸送、海上輸送サービスの提供、各国内でのロジスティクスや小口配送に留まっていた。

今回の買収により、OTLグループが持つシンガポールからマレーシア、タイ、ラオスやカンボジア、ベトナム、中国と6カ国間を結ぶ約6000kmの幹線輸送ネットワークを取得することで、アセアンと中国におけるクロスボーダー陸上幹線輸送サービスを提供することが可能となる。さらに、アセアン各国で展開を進めている小口輸送ネットワークとロジスティクス機能を結合することにより、アセアン域内で本格的な小口混載を実現するクロスボーダー輸送サービスを提供したい考え。

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