第二地方銀行の栃木銀行【8550】は、東海東京フィナンシャル・ホールディングス【8616】(以下「東海東京FH」)との間で、東海東京FHの連結子会社である宇都宮証券の株式の過半を譲り受けて栃木銀行の連結子会社とするとともに、両社の合弁会社とする基本合意書を締結したと発表した。
栃木銀行は、取引先企業の経営支援などを通して、地域経済の更なる活性化に努めており、中でも、顧客の様々な資産運用ニーズに応えるため、営業態勢や商品・サービスの拡充に取り組むことにより、収益力の強化と地域への貢献の両立を目指している。
一方、東海東京FHは、平成29年3月期を最終年度とする経営計画「Ambitious 5」において、5つの基本戦略のひとつとして「Alliance & Platform(事業基盤の積極拡大)」を掲げて地方銀行との提携合弁事業に取り組んでおり、独自性ある総合金融グループとして、グループ全体の基盤と収益の拡大を図っている。
両社は、こうした取り組みを進める中で、東海東京FHの連結子会社である宇都宮証券を本年度中に両社の合弁会社とすることについて基本合意したもの。なお、本件実施後の宇都宮証券の議決権比率は、栃木銀行60%、東海東京FH40%となる予定だが、最終的には今後両社で協議を行い決定する。
宇都宮証券は、栃木銀行の営業地域における豊富なネットワークと、東海東京FHグループが培ってきたノウハウ・機能を最大限活用することにより、更なる顧客基盤の拡充を図り、これまで以上に地域及び地域の顧客に親しまれ、頼りにされる証券会社を目指すとしている。
栃木銀行としても、宇都宮証券が栃木銀行グループの一員に加わることにより、栃木銀行グループが総合的な金融サービスを提供できる態勢を一段と強化することにつながるものと確信し、グループの総力を結集し、地域の顧客のニーズに応じた金融サービス・商品の提供に努めていく考え。