失明や視力低下をまねく眼疾患に対する治療、または疾患の進行を遅らせる治療薬・医療技術の探索および開発に取り組むアキュセラ・インク【4589】は、日本に本社機能を移転させるため三角合併を行い、アキュセラ・インク普通株式1株に対して、2015年12月に同社の日本における子会社として設立した仮称「アキュセラ・ジャパン」(以下「日本持株会社」)の普通株式1株を交付し、日本持株会社を、アキュセラ・インクの事業を承継する仮称「アキュセラ・ノースアメリカ・インク」(以下「米国子会社」)の持株会社とすること、および、日本持株会社の普通株式について東証に上場申請することについて発表した。さらに、この三角合併の効力発生日(2016年12月1日予定)付で、日本持株会社の商号を「窪田製薬ホールディングス」に、米国子会社の商号を新「アキュセラ・インク」に確定することも併せて発表した。
アキュセラ・インクは、2002年に、視力低下をまねく眼疾患の治療薬の開発を目指して、米国で設立、2014年2月に東証マザーズ市場に外国株式として上場した。同社は現在、加齢黄斑変性を治療するための「エミクススタト塩酸塩」の開発を行うとともに、加齢黄斑変性、糖尿病性網膜症、スターガート病、糖尿病性黄斑浮腫をはじめとする様々な網膜変性疾患を治療するための視覚サイクルモジュレーション化合物を基盤とした経口製剤の開発に焦点を当てている。
今回、アキュセラ・インクを消滅会社とし、米国子会社を存続会社とする三角合併を実施し、アキュセラ・インクは、三角合併の効力発生時に、日本持株会社の完全子会社である米国子会社に吸収合併される。
これにより、更なる事業発展の機会を追求するとともに、視力低下をまねく眼疾患に対する様々な治療法を提供する会社を目指し、事業戦略を実行するもの。