産業用機械メーカーの豊和工業【6203】は、インドネシアで各種機械の輸入販売、機械の修理サービス事業を展開しているPT ASKA INTERNATIONAL(以下「ASKA」)の発行済株式の99%を取得すると発表した。
現在の東南アジアマーケットは、停滞気味であるものの、TPPが進む中今後の経済回復が期待されている。その中でインドネシア国内市場は域内最大であり、TPP参加も時間の問題と見られている。またインドネシアにおいては、豊和工業の顧客である日系自動車関連企業が既に多く進出しており、現地での生産設備インフラの整備が求められている。
このような状況の中、豊和工業は、工作機械販促に向け現地法人設立を検討。しかし、インドネシアの外資規制により、外資側持株比率の規制や豊和工業が事業目的とするディストリビューター業等のライセンス取得にも、制約・取得期間など種々の難題に直面していた。
今回株式を取得したASKAは現在、輸入販売及び修理サービスのライセンスを有しており、豊和工業が目的とする事業運営の垂直立上げが可能な子会社の設立が実現するもの。
新会社においては、ベースマシンを日本本社や中国現地法人より輸入し、治具・搬送装置・周辺装置を製作・組立し、高品質な製品を低コストで顧客に提供する事業を展開していく。更には豊和工業のシンガポール現地法人と共同して、東南アジア地域への輸出や各種機器の輸入業務等グローバルビジネスを展開し、企業競争力の強化と収益力の向上を図る考え。