海運業の日本郵船【9101】は、海中・海底(サブシー)関連業務を行うEMAS CHIYODA Subsea Limited(以下「ECS」)総株式の25%を取得し資本参加することを、ECSの株主であるEzra Holdings Limitedおよび千代田化工建設【6366】と合意したと発表した。
ECSは石油やガスなど海底資源の生産に必要な海中・海底(サブシー)関連設備の設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設・据付(Construction and Installation)業務(EPCI業務)をグローバルに展開している。
日本郵船は中期経営計画に基づき、海運業+αの取組みを活かした差別化を図るため、海底油田における探査・探鉱、掘削、生産・貯蔵、域内輸送と、石油開発バリューチェーンにおける事業の強化を進めており、新たにサブシーEPCI事業へ参画することで、上流資源開発領域でさらに幅広いサービスを提供するもの。
サブシーEPCI事業は、機器の設置などに関わる高度な設計能力と大型特殊船舶を用いた作業能力が求められることより、日本郵船がこれまで培ってきた定点保持システムの技術をはじめとした特殊技術や海洋事業での知見・ノウハウの活用が期待できるとの考え。