ケーブルテレビ局の統括運営を手掛けるジュピターテレコム(以下「J:COM」)と、大分ケーブルテレコム(以下「OCT」)は、J:COMがOCTの発行済み株式の過半数を地元株主等から譲り受け、同社を連結子会社とすると発表した。
OCTは、1989年に設立された大分県の約70%のエリアをカバーする県内最大のケーブルテレビ事業者で、大分市や由布市を含む10市1町のエリアにおいて事業を展開している。多チャンネルテレビ、高速インターネット接続、固定電話の3サービスを中心に提供し、総加入世帯数は約11万世帯にのぼり、近年では地域密着、顧客第一を強みに業績を着実に伸ばしてきた。
OCTは、昨今の競争環境の激化等を背景に、業界最大手であるJ:COMグループに加わり更なる成長を図っていくことを決定し、J:COMは、OCT発行済み株式の過半数を保有する各株主と今回、株式譲渡契約を締結したもの。
J:COMは、九州においては福岡県や熊本県で事業を展開しており、OCTのサービスエリアとも近接していることから、営業・マーケティング面や商品・サービス面など、多方面にわたる相乗効果が期待できるとしている。OCTがグループに加わることにより、J:COMグループ全体の総加入世帯数は505万世帯から516万世帯に拡大する。
今後は両社それぞれの強みを発揮し、地域や業界の一層の発展に貢献していく考え。