電気機器大手のソニー【6758】は、米国の子会社であるソニー・コーポレーション・オブ・アメリカを通じ、人工知能(AI)に特化したスタートアップである、米国Cogitai(コジタイ)に資本参加すると発表した。
Cogitaiは、人工知能領域の開発を牽引する3名の研究者により2015年9月に設立され、実世界とインタラクションをしながら継続的に学習をしていく人工知能の開発を目指している。
一方ソニーは、人工知能の研究開発で長い歴史を有している。1999年に完全自律型ロボットであるエンターテインメントロボット「アイボ」を開発、2004年にはソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所を設立し、自律型知的システムの開発に向けた研究を行ってきた。これらの活動は2006年にソニー本社R&Dグループに移管され、深層学習や強化学習を含めた人工知能技術の研究を継続してきた。
ソニーとCogitaiは、AI開発における次の領域は、自らが経験から自律的かつ継続的に学び、より広範の領域に適応可能な人工知能の開発と考えており、今回の資本参加により、ディープ・リインフォースメント・ラーニング(深層強化学習)技術に予測・検知技術を応用して、次世代の人工知能に関するアプリケーションや製品群の基礎となる、新たな人工知能技術を共同で開発するもの。