女性用体型補整下着、化粧品などを販売するマルコ【9980】は、健康コーポレーション【2928】との間での資本業務提携契約の締結、同社に対する第三者割当による新株式発行を行うと発表した。なお、第三者割当増資の調達金額は2750百万円。また、マルコは健康コーポレーションの第三者割当増資を引受け、1750百万円を払込む。
マルコは、日本ではじめてプロポーションを整えるための“体型補整下着”を完成させて以来、きめ細かなサービスを実践し現在では約49万人の累積会員を抱えるまでに至っている。しかし、取扱う商製品が主な価格帯3万5千~6千円と高付加価値品であるため、国内景気や消費・所得の動向に影響を受けやすく、平成27年3月期の業績は当初予想よりも激しく落ち込み、平成28年3月期においても依然厳しい状況が続いており、このような事業環境への対応、及び業績の回復に向けた業務上の課題である新規顧客開拓と販売力強化の必要性にせまられている。
一方、健康コーポレーションは、平成15年4月に健康食品の通信販売を目的として設立され業容を拡大、美容・健康関連事業、アパレル関連事業、住関連ライフスタイル事業、エンターテイメント事業を展開している。なかでも、美容・健康関連事業の業績の牽引役となっているパーソナルトレーニングジム「RIZAP」は、卓越したマーケティングと徹底した顧客満足度の追求により、設立3年目である平成25年3月期にして、売上高100億円を突破するなど、高付加価値のサービスを提供する店舗型ビジネスにおいて圧倒的スピードで成長している。
両社が融合することで、RIZAPのサービスのマルコ会員への提供や、マルコの新規顧客を獲得するためのプロモーションの実施などのシナジーが発揮されると考えられる。また、マルコが培ってきた補整下着の店舗運営や社員の教育ノウハウを健康コーポレーショングループと人材交流を通じて供与し、マルコの収益拡大及び健康コーポレーション傘下のRIZAPにおける売上の増大の双方を実現することが可能となると判断した。
健康コーポレーションはマルコとの資本業務提携の前提として、連結子会社化によるグループ化を考えており、また、第三者割当増資は、マルコの財務体質の強化のための自己資本比率を増強し、企業価値向上に向けたマーケティングの施策に積極的に取り組むための資金需要に対応する資金を確保するため、加えて、第三者割当増資実施後の機動的な事業運営に基づくシナジーを早期に創出していくために決定されたもの。