ケイディは、3月17日東京地裁に特別清算を申請し、4月12日に特別清算開始決定を受けた。申請代理人は、綾克己弁護士(ときわ法律事務所)。
ケイディは、昭和8年創業のアルミダイカスト製造会社で、自動車部費関係を中心に、アミューズメント機械部品、ガス器具部品、編み機部品などの製造を手掛けていた。埼玉に2つの工場を有し、またタイに工場を立ち上げるなど海外でも事業を展開、ピークとなる平成20年5月期には、売上高約60億2400万円をあげていた。
しかし、リーマンショック以降、自動車メーカーの減産を受け受注が減少、平成26年5月期の売上高は約35億6200万円に落ち込み、最終赤字8億3500万円を計上、平成27年5月期も、売上高約35億2900万円にとどまり、タイの関連会社の支援に伴う特別損失計上により最終赤字2104万円を計上し、2期連続の最終赤字となった。
その後、中小企業再生支援協議会の支援下で再建を進めることとなり、平成27年10月、共和ダイカストに主力事業を移管。ケイディは現社名に変更し、平成28年2月18日の株主総会の決議により解散していた。
東京商工リサーチによると、負債総額は約50億7300万円。
なお、業務は共和ダイカストが引き継いでおり、通常通りの業務が行われている。