機械、セメント、化学製品等を扱う宇部興産【4208】は、スペインにある化学部門の子会社UBE Corporation Europe, S.A.U.(以下「UCE」)、UBE CHEMICAL EUROPE, S.A.U.(以下「UCHE」)およびUBE ENGINEERING PLASTICS,S.A.U.(以下「UEP」)の3社を、2016年3月31日付けで統合した。UCEは引き続き宇部興産の100%出資の子会社として存続し、UCEの子会社であるUCHEとUEPはUCEに統合され、4月1日よりスペインにおけるUBEグループは新しい体制で運営する。
UCEはUBEグループの欧州統括持株会社として、UCHEやUEPの管理業務を主に行っている。UCHEはカプロラクタム・硫安・ファインケミカルの製造・販売を、UEPはナイロンの製造・販売をそれぞれ行っている。
宇部興産では化学部門の組織を見直し、事業の選択と集中を加速しながら経営資源の最適配分を図ることで更なる成長を目指しており、2015年4月に「化成品・樹脂カンパニー」と「機能品・ファインカンパニー」を統合し、「化学カンパニー」がスタート。
今回の統合により、ナイロン事業やカプロラクタム事業を強化、スペインにおけるUBEグループの経営体制強化や業務効率化などを図り、更なる経営基盤の強化と事業拡大を目指すもの。