神戸国際フロンティアメディカルセンターは、3月30日に神戸地裁へ破産を申請し、同日破産開始決定を受けた。破産管財人には吉村弦弁護士(あさひ法律事務所)が選任された。
神戸国際フロンティアメディカルセンターは平成26年11月からポートアイランドに開院、神戸市が推進している「医療産業都市構想」の一翼を担う医療機関として、生体肝移植など最先端の医療技術を中心とした診療・医療活動に注力してきた。
しかし、26年11月から27年6月までに生体肝移植を受けた患者8例中5例で死亡したことが判明。この影響で外来並びに入院患者共に当初想定していた状況を大幅に下回り、開業初年度となる27年10月期の年収入高は約2億2200万円にとどまっていた。これまでの事業規模の維持は困難となり、27年11月27日に診療規模の一部縮小などを発表。経営再建に向けた支援募集など諸策に取り組んできたが、支援企業が見つからず、3月15日に自己破産を申請すると発表していた。
東京商工リサーチによると、負債総額は債権者176名に対して約43億円。