医薬品メーカーのエーザイ【4523】は、米国子会社であるエーザイ・インクが、同社の保有するAkaRx, Inc.(以下「AkaRx」)の全株式を米国のPBMキャピタルグループに譲渡する旨の株式譲渡契約を締結したと発表した。
今回の株式譲渡に伴い、エーザイ・インクは、AkaRxが所有する血小板減少症治療剤avatrombopagに関する全世界を対象とした開発・販売・製造権をPBMキャピタルグループに譲渡する。一方、本株式譲渡の対価として、エーザイ・インクは契約一時金ならびに本剤の商業化に応じたマイルストンペイメントを受領する。
本剤については、現在、日本、米国、欧州、アジアにおいて、手術が予定されている慢性肝疾患における血小板減少症を対象とした臨床第Ⅲ相試験が進行中で、本試験はPBMキャピタルグループによ り引き続き実施される。
エーザイは、「がん」「神経」領域を重点疾患領域と位置づけ、事業ポートフォリオの見直しを進めており、今回AkaRxの株式をPBMキャピタルグループに譲渡することにより、経営資源を、より一層「がん」「神経」領域に集中的に投入していく考え。