研究用試薬の開発を手掛ける免疫生物研究所【4570】は、医化学創薬が実施する、免疫生物研究所及びトランスジェニック【2342】を引受先とする第三者割当増資を引受けたと発表した。
免疫生物研究所は、遺伝子組換えカイコにより生産した抗体の糖鎖には「フコース」が含まれないことを発見し、その技術により、高いADCC活性を有する抗体医薬品が製造できる可能性を示してきた。
医化学創薬は、糖鎖関連技術について世界的な第一人者である北海道大学の西村紳一郎教授らが開発した糖鎖解析・合成技術をキーテクノロジーとして2010年に設立されており、北海道大学との共同研究を通じて、治療標的として有望な創薬シーズの開発を行っている。
本第三者割当は、医化学創薬の資本政策に基づくものであり、免疫生物研究所とトランスジェニックとが共同で出資を行うことを通じて、免疫生物研究所の遺伝子組換えカイコ技術による抗体医薬品や診断薬の開発技術、トランスジェニックグループの抗体シーズ開発技術や非臨床試験受託実績等の創薬支援ツール、および医化学創薬が有する糖鎖関連技術を融合させ、三者が共同で創薬シーズの創薬及び診断薬開発ステージへの展開を加速化させることが、免疫生物研究所の持続的な成長に資すると判断し、実施するもの。