運送会社の福山通運【9075】は、マレーシアの物流企業であるE.H. Utara Holdings Sdn. Bhd.及びそのグループ会社であるタイ王国の物流企業E.H.Utara (Thailand) Co. Ltdの株式を譲り受けると発表した。なお、取得価額は約1,000百万円。
E.H. Utara Holdings Sdn. Bhd.は、1975年設立のマレーシアに本社を有する物流企業であり、現在では、特に、マレーシア~タイ間でのクロスボーダー・トラック輸送に強みを持ち、自動車部品、電子製品、日用消費財等を主要貨物とし、現地企業のみならず日系他外資大手企業を主要顧客に持つなど、マレーシアを中心に幅広く事業を展開している。
東南アジア諸国は、アセアン経済共同体(AEC)の始動や環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の発効を控えて、域内・周辺各国における経済の活性化を背景にした物流インフラの必要性が高まっており、福山通運では国際事業における重要な地域として位置付けている。
今回、E.H. Utara Holdings Sdn. Bhd.他の子会社化を実現することにより、福山通運の国際事業において新たにマレーシア・タイを中心とした事業の基点を構築することができ、これらを軸に同地域・周辺地域での更なる領域拡大も目指す考え。