純粋持株会社のバンダイナムコホールディングス【7832】(以下「バンダイナムコ」)は、ウィズ【7835】の普通株式を公開買付けにより取得すると発表した。
バンダイナムコは、ウィズを完全子会社とすることを目的としており、ウィズは今回の公開買付けに賛同の意を証明している。
バンダイナムコは、平成17年にバンダイとナムコが経営統合を実施し、共同株式移転により設立された会社で、有力なIP(Intellectual Propertyの略称で、キャラクター等に係る知的財産権を意味する。)を軸に、玩具・模型、ネットワークコンテンツ、家庭用ゲームソフト、業務用ゲーム機、映像音楽コンテンツ、アミューズメント施設等のエンターテインメ ントに関する様々な分野で事業を展開する企業集団を統轄する純粋持株会社である。
ウィズは、玩具企画会社として設立され、平成8年11月に携帯電子ペット育成ゲーム『たまごっち』をバンダイと共同で企画・開発し、ウィズが生産した同製品はバンダイを通じて発売され世界的な大ヒットとなった。その後は玩具業界を含む他のエ ンターテインメント領域へ展開し、現在に至っている。
バンダイナムコは、ウィズから資金援助を含む同社への資本参加について打診を受け、検討した結果、バンダイナムコグループの強みである有力なIPを軸としたビジネス展開により成長を実現しているところ、ウィズをバンダイナムコグループに迎えることで、ウィズの強みであるデジタル玩具の企画・開発力、ノウハウをバンダイナムコグループ内に融合し、バンダイナムコの成長の源泉であるIP・商品の企画開発機能を強化することが可能になると考え、そのためにはウィズを非上場化した上で、両社がグループとして一体となり事業展開を行っていくことが、ウィズの企業価値向上に資するとの判断に至ったもの。
買付け等の価格は、普通株式1株につき金145円で、買付代金は446,832,000円を予定している。