総合商社の住友商事【8053】は、金属事業の一部を完全子会社である住商スチールへ移管することについて検討を開始すると発表した。
住友商事のコア事業の一つである金属事業部門は、平成15年に住商スチールの前身会社を設立し、同社に業務委託することで金属事業を展開してきたが、事業の知見が蓄積されたことに加え、海外事業についての実務経験を有する管理者層も充実してきており、同社を今後住友商事グループのコア事業の一つである金属事業部門の中核事業会社として、基礎が固まり、更なる成長のステージに押し上げる体制が整ったとの認識から、同社への事業移管につき検討を開始するという判断に至ったもの。
事業移管に先立ち、住商スチールは、住友商事鋼管本部の特殊管事業部の完全子会社であり、同じく住友商事の業務委託先である住商チューブラーズを本年4月1日付で吸収合併し、併せて住商スチールの商号を変更する。これにより、住友商事グループとしては同社に経営資源を集中し、業容拡大に向けて体制を構築する予定。