レノバサイエンスは1月14日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には荒木理江弁護士(飯塚総合法律事務所)が選任された。
同社は生命科学やバイオテクノロジーなどの研究に使用される理化学研究機器販売のほか、一般試薬の販売も手掛けていた。大学や研究機関、民間企業の研究所を顧客として、安定した受注を確保するなど堅調に推移し、平成26年9月期には売上高51億4,269万円をあげていた。
しかし、資金調達が困難となり、徐々に経営が悪化。26年10月以降はノンバンクなどから債権譲渡登記が設定されるなか、27年12月25日をもって事業を停止するとともに債権者から破産を申し立てられていた。
帝国データバンクおよび東京商工リサーチによると、負債総額は約23億3,000万円。