産業革新機構(以下「INCJ」)は、近未来のサイバー空間に必要なセキュリティ技術の開発と提供を行うF.TRONの第三者割当増資を引き受け、同社の今後の成長資金として9億円を上限とする出資を行うと発表した。
F.TRONは1990年代後半より独自に抜本的なサイバーセキュリティ対策の研究開発に取り組み、その研究開発の成果を商用化すべく2008年に設立された。2015年から、世界初のCPU管理技術により、これまでのコンピュータに存在しなかったセキュリティ視点の新たな制御層をOSの起動前に構築・提供することにより、新しいタイプのサイバーセキュリティ対策製品等の外部販売を開始した。
INCJは、F.TRONに対して今後の事業開発に必要な資金を提供するとともに、社外取締役の派遣等を通じ経営面でのサポートを行う考え。