大手レシピサイトのクックパッドは1月19日、創業者で筆頭株主の佐藤陽光氏から全取締役の刷新を要求する株主提案を受け取ったことを明らかにした。背景には多角化をめぐる経営方針の相違があるとみられる。
クックパッドは、会員数5576万人、売上67億円の大手レシピサイト。現経営陣になってからは、多角化路線をすすめ、元カカクコムで現社長の穐田氏が就任してからの4年間で株価は6倍、時価総額2,400億円となっている。
主だったM&Aでも下記の通り
プライベートコーチサービスCyta.jpを提供するコーチ・ユナイテッド:10億円
米モバイルレシピサービスALLTHECOOKS、5.5億円
スペイン投稿型レシピサービス Misresetasを11.1億
国内インテリア雑貨ECサイト運営セレクチュアーを5.5億円
http://ma-times.jp/7519.html
知育アプリを0.8億円で事業譲渡による取得
http://ma-times.jp/9638.html
イスラム圏レシピサービスを展開するレバノンのNetsilaを13.9億円
http://ma-times.jp/4946.html
イーブックイニシアティブジャパンと資本提携
http://ma-times.jp/14027.html
みんなのウェディングをTobで26.89%を28.65億で取得。
http://ma-times.jp/14384.html
佐野氏はこの状況に対して「基幹事業である会員事業や高い成長性が見込まれる海外事業に経営資源を割かず、料理から離れた事業に注力するなど、中長期的な企業価値向上に不可欠な一貫した経営ビジョンに大きな歪みが出てきている」と述べている。
佐野氏は、議決権の43.581%を保有しており、カヤックの柳澤大輔CEOら計8人を取締役に選任するよう求めて、3月下旬に開催予定の定時株主総会に提案する。