日用品製造メーカーのアース製薬【4985】は、ニチリウ永瀬が保有するジョンソントレーディング(以下「JTC」)の株式の一部を取得すると発表した。
アース製薬グループは、主たるセグメントである家庭用品事業において、家庭用殺虫剤をはじめ、家庭用園芸用品、口腔衛生用品、入浴剤、芳香剤、衣類用防虫剤、ペット用品などを事業領域として展開している。特に、家庭用殺虫剤においては、日本国内市場にて50%を超える圧倒的な市場シェアを背景に、確固たる地位を築いている。
一方、JTCは、昭和56年7月の設立・創業以来、今日に至るまでペット用品分野において「JOYPET」ブランドで業界トップクラスの地位を築き、また家庭用園芸用品分野では、「立入禁止」ブランドでの犬猫用忌避剤の製造販売を通じ、草分け的存在として不動の地位を築いている。
ニチリウ永瀬は、製販一体となった事業展開の強化や、ペット用品並びに家庭用園芸用品の両分野における新規販売先へのアプローチなど、新たな事業機会の獲得を目的に、平成27年7月に米国SCジョンソン社の子会社であるジョンソンなどから、JTCの株式を100%取得し同社を完全子会社としていた。同社はJTCの将来における事業が飛躍的に成長していくには、更に強固な製品開発及び販売体制を構築する必要があるため、メーカーとしての経営ノウハウを有するアース製薬と経営を協働していくことで、シナジー創出を期待している。
アース製薬は、ペット用品並びに家庭園芸用品分野の成長が不可欠と認識しており、今回の株式取得は、今後の成長において両分野の最大化が見込まれ、有益であるとの判断から決定したもの。