iPS細胞事業のリプロセル【4978】は、英国企業のBiopta Limited社(以下「Biopta社」)の株式を取得し、同社を完全子会社化すること、並びに本件株式取得の対価の一部として第三者割当による新株式の発行を行うと発表した。
リプロセルは、ヒトiPS/ES細胞の技術を基盤としたiPS細胞事業を主力事業として展開しており、研究機関向けの試薬事業と、製薬企業向けの創薬支援事業の大きく2つの事業から構成されている。
Biopta社は製薬企業を主な顧客として、創薬支援サービスを提供しており、同社の創薬支援サービスは、これまでに製薬企業が動物実験により行ってきた探索研究・前臨床試験を、ヒト細胞を活用して研究・試験を行うア ウトソーシングサービスとなっている。
リプロセルグループは、既存の創薬支援事業(ヒト細胞製品)に、Biopta社が手掛ける創薬支援サービスを新たに付加して、当該領域における業容拡大を図るとともに、両社の有する競争優位性を相乗的に生かすことで、再生医療参入に向けた強固な事業ポートフォリオを構築していく考え。