保管保存業の寺田倉庫と、貴重書籍の電子化サービスを手掛ける誠勝は、新規事業の開始に向け、2015年10月30日に資本・業務提携したと発表した。
1950年創業の寺田倉庫は、極めて最適な条件で「保存・保管する」事業を展開、スペースを活用するノウハウを駆使し、積極的な設備投資を行っている。また、美術品、映像・音楽媒体メディア、ワインといった専門性の高い商品の保存・保管技術は業界内で高い評価を得ている。
誠勝は、2012年の創業以来、一般法人、公益法人、企業の需要に特化し、日本古来の文献といった貴重な文書、書籍を裁断せずに電子化(非破壊スキャン)するサービス「そのままスキャン」を提供している。これまでに雑誌バックナンバーや企業の社内報、学会資料、重要文化財など年間100万ページ(2014年実績) の文書の電子化を手掛け、また電子化したデータをクラウド上で保管・活用できる独自のデジタルアーカイブシステムを開発・保有している。
今回の資本・業務提携により、両社は高度な拡張性と検索性を備えた独自のデジタルアーカイブシステムを研究・開発し、貴重書籍の電子化から保管サービスをワンストップで提供していくとしており、新サービスは2015年12月に提供開始予定となっている。