非鉄金属メーカーのフジクラ【5803】と三菱電線工業は、2016年4月1日を目途として産業用電線事業を統合することについて検討を開始することで合意したと発表した。
フジクラと三菱電線は、建設・電販向けの販売事業について、2005年に合弁会社フジクラ・ダイヤケーブル(出資比率 フジクラグループ:70%、三菱電線:30%/以下「FDC」)を設立して事業運営を行って行ってきた。
今回の合意は、国内の産業用電線市場が既に成熟し、中長期的にも需要の大きな増加は見込めない状況であることに鑑み、両社の経営資源の選択と集中、互いの強みを活かしたシナジー効果による事業強化が喫緊の課題であるとの共通認識の下、産業用電線の販売事業についてFDCへの統合対象を拡大するとともに、両社の製造事業についても統合することを目的としている。
尚、製造事業の統合を検討する対象となる事業所は、フジクラは鈴鹿事業所、沼津事業所、子会社であるシンシロケーブル、三菱電線は熊谷製作所、福井製作所、尼崎事業所を予定している。今後、両社間での協議・検討を早急に進め、2016年4月の統合実現を目指す。