水環境エンジニアリング会社のメタウォーター【9551】は、米国子会社であるMETAWATER USA,INC.(以下「MUSA」)を通じて米国の水処理エンジニアリング会社であるAqua-Aerobic Systems,Inc.(以下「AAS」)およびその子会社(以下、AASとあわせて「AASグループ」)を買収し、完全子会社化する手続きを開始すると発表した。取得価額は約104億円(87百万米ドル)。
メタウォーターグループの中期経営計画では、国内PPP事業と海外事業を成長分野と位置づけて、各事業の基盤強化、規模拡大に取り組むとしており、海外事業では、安定した市場成長が見込まれる欧米を戦略エリアに選定し、事業基盤づくりに取り組む方針。
メタウォーターは、戦略投資の一環として、まず欧米でEPC事業を展開するために必要なネットワークと豊富な実績を有する企業との戦略的提携について検討を重ねた結果、AASグループを理想的なパートナーとして子会社化するもの。
AASグループは、米国に本拠を置く上下水道分野のエンジニアリング企業(非上場)で、下水処理および浄水に関するエンジニアリングやサービスを、オーストラリア、中国、インド、英国のパートナー企業とともにグローバルに展開している。
今回の子会社化により、AASグループは、メタウォーターの経営リソースを生かして、これまで以上に大型案件や複数案件を手掛けることが可能となる。また、メタウォーターグループは、オゾン処理システム、セラミック膜ろ過システム、高速ろ過システムなどの製品群をAASグループの事業基盤を通じて展開することが可能となる。