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三井物産、チリ国のアトランティックサーモン養殖・加工・販売事業に参画

総合商社の三井物産【8031】は、チリ国の大手サーモン養殖・加工・販売事業会社であるMultiexport Foods S.A.(以下「マルチエキスポート社」)の子会社Salmones Multiexport S.A.(以下「サルメックス社」)の第三者割当増資を引受け、出資参画することで合意したと発表した。

また、この第三者割当増資引受に加え、現在保有しているサルメックス社の子会社Multiexport Pacific Farms S.A.(以下「MPF社」)株式とサルメックス社株式との交換も併せて実施し、合計でサルメックス社株式の23.4%を約121億円(約101百万米ドル)で取得する。

世界的な人口増加や生活水準の向上を背景に、良質の動物性タンパク源である水産物の需要は年々増加しており、再生産可能な養殖水産物に対するニーズはますます高まっている。三井物産はその中でも国際流通性が高く、養殖技術が確立されているサーモンに着目し、養殖の適地が限られる中で増産余力が高いと見込まれるチリ国でのサーモン事業1号案件として2013年にMPF社に出資参画し、日本を始めとしたアジア向け銀鮭・トラウト養殖事業に従事してきた。こうした事業経験を踏まえ、今回MPF社の親会社であるサルメックス社に出資先を変更、マルチエキスポート社の中核事業であり、且つ世界の主要流通品であるアトランティックサーモンの養殖・加工・販売事業に参画し、当社サーモン事業2号案件としてチリ国におけるサーモン事業の更なる拡大を目指す。

マルチエキスポート社は、養殖から加工までの一貫生産設備を有するチリ国有数の大手サーモン事業会社の1社であり、自社グループで養殖・加工したスモークサーモン、切り身、刺身等の商品をアメリカやブラジル、日本などを主要マーケットとして販売している。

三井物産は、日本市場を中心にマルチエキスポート社商品を約20年間に亘って販売しており、こうしたマーケットへの一層の安定供給を図るとともに、サルメックス社への出資を契機に、自社グループのネットワークを活かし、更なる需要増が期待されるグローバル市場への販路拡大に力を入れ、サルメックス社の企業価値向上に取り組む考え。

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