インターネット関連企業のセレス【3696】は、非中央集権型クラウドコンピューティングシステム「orb」の開発とその提供を行うOrbによる、セレスを含む5社を引受先とする総額2億7,400万円の第三者割当増資を引き受けたと発表した。
対象5社は、セレス、SBIインベストメントの運営するファンド、ユナイテッド、アドウェイズ、マネックスベンチャーズ。
セレスは、スマートフォン端末をメインデバイスとするインターネットメディアを企画・開発・運営することを主業としており、利用者に対して電子マネー等に交換可能なポイントをインセンティブにインターネット上の様々なアクションを促し収益を得ている。国内最大級のスマートフォン向けポイントサイトであるモッピーに加え、モバトクとお財布.com を運営する。
一方、Orbは、ブロックチェーンを利用した独自の認証技術の開発を行っており、その認証時間は世界最速を誇り、かつ、スマートフォンアプリでもマイニング可能で、この技術を基に、非中央集権型クラウドコンピューティングシステム「orb」をスタートさせ、そのプロダクトの第一弾として、2015年9月28日より、仮想通貨発行・運用プラットフォーム「SmartCoin」の提供を開始する。
セレスでは、ポイントは一種の仮想通貨であると定義しており、誰でも簡単にブロックチェーンを利用した仮想通貨が発行できる「SmartCoin」とは非常に親和性が高いとしている。また、近時FinTech(フィンテック)と呼ばれるFinanceとTechnologyを併せ持つ領域のベンチャー企業が隆盛しており、技術革新により今後もより質の高いサービスが提供されていくことが予想される中、FinTech企業であるOrbへの出資を通じてFinTech領域とセレスが運営する各メディアとのビジネスシナジーの可能性を目指す。