中国・四国地方中心にホームセンター・ペットショップを展開するリックコーポレーション【3147】(以下「リック」)は、ジョーカーの株式を取得し子会社化するため、株式譲渡契約を締結したと発表した。買収価額は3億5千万円、アドバイザリー費用等(概算額) 1000万円 仲介報酬(概算額) 2500万円となっているが、アドバイザリーなどは非公表。
ジョーカーは、関東地区にペットの専門店DOG&CAT JOKER(8店舗)、DOG’S CARE JOKER(4店舗)、JOKER’s TOWN(1店舗)、JOKER DOG&CAT AVENUE(1店舗)、Kitty Diamond(1店舗)、DOG Petit Resort 綱吉の湯(1店舗)計16店舗(平成27年9月現在)を経営している。同社は、ペット業界におけるカリスマ的企業として、消費者から熱烈な支持と信頼を得ており、首都圏において非常に高いブランド力を有している企業である。しかし、厳しい経営がつづき、平成 27 年 6 月期 、平成 25 年 6 月期 には営業赤字を計上していた
同社のペットショップは、トリミング部門(ペットの美容室)の専門性と収益力が高く、その技術やノウハウをリックのペット事業において活用することにより、技術力やサービスレベルの向上による集客力アップが期待でき、今回の子会社化は、リックの更なる成長につながるとしている。
また、リックのペット事業の強みである犬猫フードや犬猫用品の仕入及び販売ノウハウをジョーカーが活用することにより、ジョーカーの業績向上に寄与できるとしており、リックは、両社がそれぞれの経営資源を相互に活用することで競争力と顧客サービスの拡充を図るとともに、経営の効率化を進めることで業績の向上と企業価値を高め、また、リックのペット事業の 関東圏への進出の足掛かりとすることを目的とし、ジョーカーの全株式を取得するもの。