日本たばこ産業(以下「JT」)が米たばこ大手であるレイノルズ・アメリカン(以下「レイノルズ」)の一部事業買収に向けて協議に入っていることが分かった。有力ブランド「ナチュラル・アメリカン・スピリット」の一部などの買収を検討しているとみられ、買収額は約6000億円(約50億ドル)規模となる可能性がある。
レイノルズは「ナチュラル・アメリカン・スピリット」のほか「キャメル」などのブランドで知られており、米国のたばこ販売でフィリップ・モリスUSAに次ぐ2位となっている。
JTは、本年9月末で飲料事業から撤退し、事業の選択と集中を進めており、今後海外の有力ブランドを買収することでたばこ事業の強化を図る狙いがあるとみられる。
しかしながら、買収する事業内容や、買収金額などの交渉が不調に終わる可能性もあるとされ、今後の展開に注目が集まりそうだ。