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国際協力銀行、台湾の石油化学事業会社へ資本参加

政策金融機関の国際協力銀行(以下「JBIC」)は、今回、台湾法人曄揚股份有限公司(以下「TJOC」)への出資参画のために、KHネオケム等との間で、JBICによる最大50百万米ドルの優先株式取得に関する株主間契約を締結したと発表した。

本件は、KHネオケムが台湾法人台湾中油股份有限公司(以下「CPC」)及び台湾法人兆豐國際商業銀行股份有限公司と共に設立する合弁会社であるTJOCを通じて実施するイソノニルアルコール(以下、「INA」)等の製造・販売事業を支援するもの。

KHネオケムは、同社の主力製品のひとつであるINAを日本国内で唯一製造する石油化学メーカーであり、INA製造の独自技術及びノウハウを豊富に有している。INAは、プラスチックを軟らかくする可塑剤の一種であるフタル酸ジイソノニル(DINP)の原料であり、DINPは、電線被覆材、自動車のアンダーボディコート材、壁紙等の生産に使用されている。経済成長著しいアジアの新興国を中心にDINPの需要増が見込まれる中、KHネオケムは、同社にとって初の海外生産拠点となるTJOCにおいてINAの原料を供給するCPCと共同して、INAのアジア各国向け製造・販売の拡充を企図している。

JBICは、KHネオケムが台湾の有力企業であるCPC等と共同で行うこうした取り組みをJBICがプロジェクトの初期段階から出資機能を活用して支援することで、日本の産業の国際競争力の維持及び向上に資するものとしている。

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