大手食品加工メーカーの伊藤ハム【2284】及び米久【2290】は、15日、共同株式移転の方法により共同持株会社を設立し経営統合を行うことについて経営統合基本契約書の締結を決議したと発表した。
伊藤ハムグループでは、企業ブランドと商品ブランドの強化及びコスト競争力の強化に努めるとともに、国内においてはナショナルブランドメーカーとして、グループ全体の持続的成長の実現に努める中、同グループでは中外食市場におけるより機動性の高い商品提案力及びコスト競争力の強化、食肉事業におけるバリューチェーンの強化拡大といった点が将来の持続的な成長には不可欠としていた。
一方、米久グループでは、事業の再編・再強化に、グループ全体で取り組んでおり加工品の製造ラインの増設や食肉生産事業の拡大、営業体制の強化などによって事業規模の拡大を図るとともに、事業の整理、生産性の改善、物流の効率化、損益管理の徹底等に取り組み、収益力の向上に努めてきた。
このような状況及び課題認識を踏まえ、両社は、協議を重ねた結果、事業規模の拡大を図るとともに、強みを持ち寄り、シナジー効果を発揮させることが重要との結論に至り、本経営統合の実施について合意をしたもの。
今回の統合は、伊藤ハム及び米久を株式移転完全子会社、新たに設立される共同持株会社を株式移転設立完全親会社とする共同株式移転となる。