居酒屋チェーン大手のワタミ【7522】が介護事業を売却する方向で検討していることが分かった。損保大手の損保ジャパン日本興亜ホールディングス【8630】を軸に買収交渉が進んでいるとみられる。
ワタミは、首都圏を中心に介護付きの有料老人ホームのほか、デイサービスや訪問看護などを展開している。しかし、主力である居酒屋チェーン「和民」で売り上げが減少し、介護事業も苦戦しているため、経営合理化の一環として、不振の介護事業の売却を検討しているものとみられる。
なお、ワタミの2015年4~6月期決算は営業損益が9億円の赤字。純損益が15億円の赤字で、いずれも前年同期の赤字幅から拡大し、上場以来、過去最悪の水準だった。