医療器具関連のニプロ【8086】は、連結子会社である上海日硝保温瓶胆有限公司の持分出資金の全部を、上海玻保経貿有限公司へ譲渡する持分譲渡契約を締結し、上海市商務委員会に受理されたと発表した。
ニプロは、低価格でありながら、日本製と変わらぬ品質を備えた魔法瓶中瓶の製造・販売を目的として、平成7年12月、ニプロ70％出資による中国企業との合弁会社、上海日硝保温瓶胆有限公司を設立し、同社は平成９年より上海市において魔法瓶中瓶の製造・販売を行っていた。
その後、上海市の環境規制を含めた都市計画の変更により、同社の所在地が宅地予定地と設定され、強制退去の指導を受けたため、平成17年3月末をもって同社は生産を停止し、事実上の休眠会社となっていた。
今回、 上海市との間で土地譲渡交渉の目処が立ったことから、本契約の締結に至ったもの。