住友生命保険は11日、米国の上場生命保険会社のシメトラ・ファイナンシャル・コーポレーション(以下「シメトラ社」)を約4666億円(約37億3200万ドル)で買収する手続きを開始することについて、シメトラ社と合意したと発表した。
住友生命保険は、アジアでの生命保険事業の経験を活かして、世界の保険料収入の2割を占める世界最大の生命保険市場である米国への進出について、調査・研究等を進めてきたもので、シメトラ社については生保の他、個人年金保険、団体保険、退職年金などに強みを持ち、安定的な成長が見込めると判断したもの。
今回の買収により海外事業からの収益規模が拡大することで、収益基盤の多様化が図られると同時に、アジアと米国のバランスの取れた海外事業ポートフォリオの構築が可能になることから、住友生命保険の財務基盤・収益基盤はより堅固なものとなるとしている。
今年に入って国内生保による米生保の買収が相次いでおり、日本生命保険も最大1兆5000億円の買収資金を準備するなど、今後も国内生保の海外展開には注目が集まりそうだ。