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電気化学工業(4061)、ドイツの医薬品企業を買収 新規ワクチン事業を強化

総合化学品会社の電気化学工業(以下「デンカ」)【4061】は、バイオ医薬品研究開発企業のドイツアイコン社の全株式を2段階にわたって取得する事について、親会社のノマッド社と合意したと発表した。

デンカグループは、健康・医療分野において、独自の培養法により製造する高分子ヒアルロン酸製剤の事業と、各種ワクチンと検査試薬の事業を手掛けている。

アイコン社が保有する技術プラットフォームmagnICONは、植物における遺伝子組み換え技術を用いて、抗体やワクチン抗原等の高分子タンパク質を生産する技術で、高分子タンパク質を安全に低コスト、かつ短時間で大量生産する事を可能とする画期的なプラットフォームとの評価を得ている。

デンカグループは今回の買収により、これまで手掛けていないノロウイルスワクチン等の新規ワクチン開発に取り組むとともに、デンカ生研が手掛ける季節性インフルエンザワクチンに関しても新たな生産技術等を獲得できるとしている。

デンカは、ノマッド社よりアイコン社の株式のうち51%を取得し、アイコン社を子会社としたのち、残りの49%の株式を取得し、デンカの完全子会社とする。

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