池田鋼機(株)は7月15日、山形地裁鶴岡支部より特別清算開始決定を受けた。
池田鋼機は大正15年4月に創業した鋼材卸売業者で、機械工具・建設資材などの卸売を手掛けていた。商圏は山形県を中心とし、平成3年8月期には127億8264万円の売上高を計上していた。しかし、バブル崩壊後の景気低迷から売り上げは急減し、設備投資などによる借入金の増加で財務負担も拡大するなか、主力銀行からの全面的な支援協力を取り付け、経営を維持していた。
24年8月期には売上高は32億839万円にとどまり、自力での再建が困難となるなか、主力銀行主導の下で事業再建を模索。国内大手の鋼材商社より支援を取り付けることとなり24年10月31日、株主総会の決議により解散。24年11月1日、(株)新池田へ事業を譲渡し、今回の措置となった。
帝国データバンク及び東京商工リサーチによると、負債総額は約35億円だが、変動する可能性もある。