オムロン(株)【6645】は、制御機器事業におけるファクトリーオートメーション技術の開発と販売能力強化の一環として、米国のモーション制御機器メーカーである「デルタ タウ データ システムズ社」(以下「DT社」)の株式を100%取得してグループ会社化することについて決議し、株式取得契約を締結したと発表した。
オムロンは、ファクトリーオートメーションのリーディングカンパニーとして画像処理センサーなどの入力機器から、各種コントローラー、サーボドライバー、サーボモーターなどの出力機器をはじめ安全対策機器、盤内制御機器まで幅広い制御機器を有し、これらを組み合わせた幅広いオートメーション技術を世界中の生産現場に提供している。
一方、DT社は、モーション制御に特化したコントローラーの専業メーカーとして、世界最高水準のモーション制御を可能とするコントローラー「PMAC」を開発、製造、販売する業界屈指の技術開発力とシステムインテグレーション力を有しており、米国や韓国を中心とする半導体・液晶ディスプレイ製造装置や、工作機、包装機などのメーカーに提供している。
今回の買収により、オムロンは今後、DT社のモーションコントローラー「PMAC」をオムロンの幅広い製品群と組み合わせ、グローバルな販売網を通じて製造業各社に提供していく。またDT社の高いエンジニアリング力をもった販売網を活用し、オムロンの制御機器と「PMAC」を用いた最適なソリューションをDT社の顧客企業各社に提供していくとしている。
オムロンは、今回の買収を通じ、世界最高水準のオートメーション技術を更に進化させ、製造業各社と共にモノづくりの革新に取り組むことで、長期経営ビジョンの目標達成に向けた基本戦略の一つである「IA事業の最強化」を着実に実行し、将来のさらなる成長を目指す考え。