JFEスチール(株)は30日、台湾の総合石油化学メーカーである台湾プラスチックグループがベトナム社会主義共和国ハティン省で実行中の一貫製鉄所プロジェクトに対し、5%資本参加すること、ならびに技術支援・供与を行うと発表した。今後、台湾プラスチックグループとの間で詳細条件を協議する。
一貫製鉄所プロジェクトを遂行する合弁会社であるFormosa Ha Tinh Steel Corporation(以下「FHS社」 )は、現在、ベトナム初となる大規模一貫製鉄所の建設を進めており、2015年秋以降、熱間圧延設備、高炉、製鋼設備等を順次稼動させていく予定。
第1期の総投資額は105億US ドル、敷地面積は2,000ha強、粗鋼生産量は約700万t/年を計画しており、 JFEスチールは、かねてより東南アジア、インド等で一貫製鉄所事業の可能性を検討してきた。
JFEスチールは、現在実行中の第5次中期経営計画の中で、JFEブランド販売量4,000万トンへの拡大を目指しており、今回の参画はその一歩となる。