情報サービス事業の(株)SJI【2315】は、連結子会社で投資業務を行う、神州数碼通用軟件有限公司(以下「DGT-HK」)の持分の全てをPrilink Holdings Limitedへ譲渡することについて決議したと発表した。なお、今回の持分譲渡の完了に伴い、DGT-HKは、SJIの連結子会社から除外される。
SJIは、現在多額な有利子負債の返済に加え、ひっ迫した運転資金の確保のために海外資産の売却を進めているが、今回の持分譲渡に伴い、平成28年3月期第1四半期において、19百万円の関係会社株式売却損を特別損失として計上する見込み。
SJIは、平成21年11月4日付「株式会社SJIと聯想ホールディングスの主要企業であるデジタル・チャイナ・グループとの業務提携及び同グループ出資会社の子会社化に関する基本合意について」および平成21年12月21日付「DGTインフォメーション・システム・リミテッドの出資持分譲受(子会社化)に関するお知らせ」のとおり、シナジー効果を期待してデジタル・チャイナ・ グループの子会社であるDGT-HKを子会社化した。当時、DGT-HKは持ち株会社として、DGT北京およびDGT上海の2社を保有していたが、DGT-HKを取り巻く事業環境の変化等を鑑み、SJIは平成24年6月にDGT-HKの子会社であるDGT北京およびDGT上海の2社の持分譲渡を行った。
DGT-HKは持株会社であり、事業会社であるDGT北京およびDGT上海の譲渡後は、SJIとの取引関係がなく、SJIのシステム開発方針にも影響がないため、DGT-HKの持分の全てを財務体質改善策の一環として譲渡するに至った。