(株)セントラルプロパティマネジメントは5月28日、山形地裁に破産を申請し同日、破産開始決定を受けた。申請代理人は木村晃一弁護士(清水直法律事務所)。
セントラルプロパティマネジメントは、紀州鉄道(株)が所有していた山形県蔵王温泉内のホテル蔵王を運営していた。ホテル蔵王は会員制で、冬はスキー客、夏は避暑に訪れる観光客をメインとして業績を維持していたが、景気低迷や消費停滞の影響を受け徐々に業績は悪化。
東日本大震災以降は、風評被害から観光客が低下し、さらに蔵王の火山活動による風評被害も加わり、2014年3月期の売上高は約2億3,000万円まで減少した。
2015年3月には紀州鉄道がホテル蔵王を他社に売却。それに伴い、5月13日に紀州鉄道ホテル蔵王(株)から現商号に変更するとともに本社を東京都中央区に移転し、今回の措置となった。
なお、今後は別会社にてホテル運営を継続する予定となっている。
東京商工リサーチ及び帝国データバンクによると、負債総額は約1億2,000万円。